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2014.08.07 Thursday

連作#01 おわりのあしおとがきこえる

九ヶ月ぶりの新作です。月遅れの七夕です。
前回に続き森瀬ユウさんとのコラボ企画が始動です。これから四週、公開ページに一作ずつ上げていきますのでお楽しみに。
プロローグがあるのでまずはページに飛んでみてくださいね。

http://jaguar.moo.jp/-/


第一作「おわりのあしおとがきこえる」について

原作を書いて頂くにあたりこちらからもいくつかタイトル案を出しました。これはそのうちの一つで、なんとなく語感のいいものをと並べておいたら物語になって返ってきたという。
その時系列を崩さず物語の一層上をなぞる、というのが今回私の取り組んだことでした。
こうやって作品について語る機会というのは(完成させて)人前に出さないと得られないものなんですよね〜。いざとなると戸惑いますね〜。
過去記事見たら作品の音楽性とかじゃなくて作る行為そのものに言及しているものばかりで笑いました。でもまあいいか、言葉で説明できちゃう音楽なんてつまらないし、説明できない部分に真剣に取り組んだってことだから。
ちょうど一年前の記事では「水をイメージしたピアノを書こうかな」とか言ってて「そんなことできるんかい!」と目を丸くしました。今はそういう漠然としたこと、できないので。

関連した話というか、今回の制作をして気付いたことが一つあって。今日はライナーノーツの代わりにそれを書いておこうと思います。
日本語の乱れを嫌う人がよく「全然大丈夫ですよ」とかいう言回しを嫌うって話があるじゃないですか。でもそれってすごく上からの感覚で、どうしてそこに「全然(構いません。)大丈夫ですよ(、気にしないでください)」って言葉が省略されてるって思えないんだろうなってモヤモヤしてたんです。それこそみんなが大好きな「ありがとう」だって「(こんなことは滅多に)有り難う(ございます)」なんじゃないのかなって思います。
歌詞というのは実はそういう破綻した日本語がある程度許される特殊な環境なんですよね。音の力を借りて文の区切りが曖昧になったりするので、解釈次第という状態に持っていくことが自然にできるんじゃないかなぁ。
私は言葉の乗る曲を作る時に省略を多用します。好きなんですよね、書いてない部分とか言ってない部分に生まれる余白が。それを全部埋めちゃうと想像の余地を奪ってしまう。
そもそも音楽って抽象的じゃないですか。音楽でやってるバランス感覚を損なわないように言葉を選ぶ。というか、そういう言葉が選ばれる。
自分ひとりで制作をする時はアレンジもメロディも詞も、全てが同時に立ち上がってくる。部分的にですが、その作品のエッセンスみたいなものが。
それをそのまま形にすることは難しいということがここ数年で痛いほどわかったので、自分がそのアンプになろうと思いました。イメージのトレースではなく、増幅。それは嘘を形にすることではない。そう思えるようになってきました。
昔は本当にエッセンス以上の熱量で天啓のようにイメージがもたらされていて運が良ければ一瞬でそれを作りきってしまえたので自分のことを天才だと思っていました。天体の音楽を聴いているだとかなんだとか。
話が逸れましたが、大抵の場合、省略した部分の答えが作者の口から語られることはないのです。だから人によっては目の前にある音楽がそれ以上の広がりを持たない。
今回は原作にそれがそのまま書いてあるので合わせて楽しんで頂けると曲だけの時とはまた違った面白さがあるかなと思います。
「余白を受け入れろ!」が今年のテーマですね。もう半分以上過ぎてしまいましたが……。

あとは、次回予告ですね!
これだけ熱く省略について語っておきながら、次回公開予定の作品は全く違うアプローチで作っています。四作とも試行錯誤の実験作なので、その辺りのお話をできたらいいなと思っています。
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